誤接種について説明する伊木隆司市長=米子市加茂町1丁目、市役所
誤接種について説明する伊木隆司市長=米子市加茂町1丁目、市役所

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け集団接種で米子市は13日、誤って規定を下回る低濃度で最大6人に接種したと発表した。規定の濃度に薄める際に、既に薄めたものを、薬剤師が誤って再度薄めたとみられるという。誤接種した市民の特定は難しく、可能性のある153人に文書で通知して健康相談を受け付ける。可能性のある全員に再度打つ考えはない。

 市によると、市役所淀江支所(米子市淀江町西原)で12日午前9時から午後2時ごろにかけて行った際にミスがあった。規定より低濃度で打った場合、ワクチンの効果が得られるかどうかは不明という。

 接種するファイザー社製ワクチンは1瓶(0・45ミリリットル入り、6回分)を1・8ミリリットルの生理食塩水で薄めて使う。薄めた液体がわずかに残った瓶を、希釈前と誤認して再度薄めた可能性がある。午前の接種終了後にキャンセル分を差し引いても6回分が余っており、ミスが発覚した。

 市のマニュアルでは、希釈済みの瓶に赤い印を付ける決まりだったが、薬剤師が怠った。午前担当の2人が希釈した21瓶に印がなかった。2人は接種業務が初めてだったという。

 この日、同会場で接種を受けた高齢者は初回と2回目の人が混在。誤接種の疑いがある対象者153人全員に再度接種すると3回目の人が出てくるため、過剰摂取の危険性が拭えず、慎重に判断する。鳥取大医学部付属病院(米子市西町)と対応策を練る。

 同市加茂町1丁目の市役所で会見した伊木隆司市長は「こうした事案が起きたことにおわび申し上げる」と陳謝した。再発防止に向けては、マニュアルを一部改訂し手順を再徹底する。

 健康相談は市新型コロナウイルスワクチン接種推進室、電話0859(21)4080。 

      (田淵浩平)