優勝した俵恵太君=松江市西生馬町、松江工業高等専門学校
優勝した俵恵太君=松江市西生馬町、松江工業高等専門学校

 独自の発想に基づくプログラムで制作したアプリケーションや、映像などの出来栄えを競う「島根県小学生プログラミング大会」(主催・山陰中央新報社、松江工業高等専門学校、島根大など)が18日、松江市西生馬町の松江工業高等専門学校であった。出場した3人がそれぞれ描く未来を表現し、食品ロスを減らすウェブサイトを発表した俵恵太君(11)=島根大付属義務教育学校前期課程6年=が、最優秀賞に選ばれた。

 俵君は、来年3月に東京都で開かれる全国選抜大会への出場を2年連続で決めた。最優秀賞に選ばれたサイト「もったいない!食品ロスを減らそう!」は、松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」を使い、食品の賞味期限や消費した量などを管理できる仕組み。母親が賞味期限を手書きで管理をしていたことがきっかけで、食品ロスの問題に関心を持ったという。

 入力した商品を表で表示したり、消費した量を月ごとにグラフで表示したりする分かりやすいデザインが評価された。俵君は「改良を重ねて全国大会で成果を出したい」と話した。

 審査委員長を務めた島根県情報産業協会の井上浩代表理事会長は「どの作品もレベルが高く、審査は難航した。俵君は社会問題に対する視点に優れ、(解決策を)表現する技術力を発揮した」とたたえた。

        (林李奈)