「松江かにいち」で山陰の冬の味覚が存分に味わえる
「松江かにいち」で山陰の冬の味覚が存分に味わえる

 山陰の冬の味覚が味わえる松江市の「かに小屋」が、「松江かにいち」と名を変えて12月1日から来年2月25日まで、期間限定でオープンする。内外装やメニューが変わった「松江かにいち」を一足先にリポートする。 (報道部・林李奈)

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 大きな看板

 リニューアルした「松江かにいち」は「かに小屋」と同じ場所、松江市東朝日町の松江港管理所1階にある。

かに小屋あらため、松江かにいちは外装もリニューアル

 大きな看板が目を引く。ポップなカニのイラストや明るい電飾が取り付けられており、入店しやすい雰囲気だ。足を踏み入れると広い店内には100席ほどが設けられている。壁一面に「かに汁」「極上松葉がに」「松江かにいち」と旗が並ぶ。席にはこんろが設置され、じか火で焼いたカニと海鮮を楽しめる。

 おいしい海鮮

 昨年はカニ鍋がメインだったが、今年は利用者の声を受け、焼きガニに戻した。松江市島根町や鹿島町の漁師から直接入荷した海鮮や、子どもに人気のフランクフルト(200円)、カニ汁(400円)、島根の名物のどぐろ(2枚500円)など約20種類以上を提供する。

おおきなカニの足や爪が入る特製のかに汁
おいしそうに並ぶ境港産のカニたち

 

 カニは境港産の松葉ガニ(1杯8000円)とベニズワイガニ(1杯4000円)。店頭にはイカの一夜干しなど土産品の水産加工品が並ぶ。

 人が集う場所へ

 前身の「かに小屋」は2013年開設。今季からイベント運営などを行う合同会社ReSTA(レスタ、松江市下東川津町)が運営する。代表の坂本理恵さん(42)は「市場のように人が集う場所を目指すため、コンセプトを見直して『松江かにいち』と名前を変えた」という。名前の「いち」は市場を指す。1日約300人の来客を目指しており、坂本さんは「松江でカニを食べるだけではなく、思い出に残る場所を提供したい」と力説する。

おいしそうにカニをほおばる来場者

 楽しみ方

 カニはもともとボイルしてあり、焼く際には軽くあぶって食べる。焼きすぎると殻に身がくっつくので注意が必要だ。食べるときはしゃぶりつくように食べるのがこつという。カニ酢やしょうゆ、ケチャップ、マヨネーズなど調味料も豊富で自分好みに味が付けられる。

ぱちぱちと音を立てて焼き上がる海鮮

 水産加工品を卸す御津フィッシャーマンズファクトリーの尾島徹哉さん(36)は「自分で焼いた海鮮を仲間と一緒に談笑しながら食べる時間が心地よい」と相好を崩す。パチパチと焼ける音を聞き、お酒をたしなみながら食べるカニは至福の時間だろう。

松葉ガニがひょっこりこちらをみている

 予約はhttps://select-type.com/rsv/?id=aXcdRDN3z74
 または電話090(1354)3558
 公式インスタグラムはhttps://www.instagram.com/kani_ichi23/
 営業時間
【平日】午前11時~午後3時、午後5時~9時
【土日祝】午前11時~午後9時