廃線から6年近くたつ旧JR三江線の石見都賀駅(島根県美郷町都賀本郷)で、運行当時走っていたワンマン列車のイルミネーションが輝いている。廃線跡地を活用して地域を盛り上げようと地元住民が設置した。2024年1月6日まで毎日午後5時~同10時に点灯する。
イルミネーションは、長さ16メートル、高さ4メートルで列車と同じ大きさ。都賀本郷連合自治会(田辺裕彦会長)が昨年に続き、約1万球の発光ダイオード(LED)電球を使って設置。3日に点灯を始めた。
今年は、自治会付き草刈り協力隊として駅周辺の雑草を食べ、景観維持に一役買っているヤギをかたどった電飾を隣に加えた。
昨年実施した際には住民から「懐かしい」と、三江線の在りし日を思い出し喜ぶ声が上がったという。田辺会長(65)は「三江線という住民に思い出深いイルミネーションで地域を明るく照らし、元気づけたい」と話した。
(佐伯学)