毎年12月半ばに見られる三大流星群の一つが「ふたご座流星群」。今年は8年ぶりに好条件下で観測でき、ピーク時の流星数は1時間に70個とも予想される。おすすめの観察方法と合わせて「松江星の会」の安部裕史会長(65)にポイントを聞いた。
(鹿島波子)
▽「ふたご座流星群」とは
ふたご座流星群は、ふたご座付近の「放射点」を中心にして四方八方に流れる流星で、深夜にかけて放射点の高度は高くなる。国立天文台によると、ふたご座は午前2時ごろに最も高くなり、ほぼ天頂に位置するために、真上から降ってくるように見えるという。一夜のうちでは深夜から未明が観察条件の良い時間帯とされ、期間は17日ごろまでとされる。

松江星の会の安部会長は「(三大流星群の一つの)夏のペルセウス座流星群より放射点の高度が高くて見やすく、午後8~9時の時間でもよく見える」という。ふたご座の位置はオリオン座より少し上の東側で「一晩で簡単に100個は見える」と声を弾ませる。
では、今回「8年ぶりの好条件」とされる理由は何か。国立天文台によれば、流星群の活動が最も活発になる「極大」は...