たくさんの流星、つまり流れ星が、夜空のある一点から飛び出すように見える現象(げんしょう)を流星群(りゅうせいぐん)といいます。流星群は毎年決まった時期にあり、飛び出す中心あたりの星(せい)座(ざ)の名前がついています。12月半ばに見られる流星群は、ふたご座流星群です。
ふたご座流星群は、とりわけ多くの流星が現(あらわ)れることで知られています。今年は月明かりがほとんどないため、かなりの数を見ることができそうです。12月14日夜から15日の明け方にかけてが、今年で最も流星が見られる一晩(ひとばん)になるかもしれません。
15日の午前0時から4時ごろには、街から離(はな)れた暗い場所なら1時間あたり約70個(こ)見られると予想されています。街中でも明かりを避(さ)ければ、20個ぐらい見える可能性(かのうせい)があります。15分以上夜空を見ていれば、きっといくつかは捉(とら)えられることでしょう。
ふたご座の位置が分かっていると、ほとんどの流星が、そこから離れるように飛んでいくことに気付きます。ふたご座は、オリオン座の近くに光るカストルとポルックスという二つの星が目印です。
その夜でなくても、前後数日なら、ふたご座流星群の流星はある程度(ていど)現れます。天気のいいときにぜひ見てください。ただし、しっかりと防寒(ぼうかん)をして、大人と一緒(いっしょ)に出かけましょう。
(島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(たけうちみきまさ))
=隔週掲載(かくしゅうけいさい)=