毎年8月13日ごろには、流星(りゅうせい)つまり流れ星がよく見えます。ペルセウス座(ざ)という星座(せいざ)のあたりから、流星が四方八方に飛ぶように見えるので、ペルセウス座流星群(ぐん)と呼(よ)ばれています。
太陽の周りを回る地球が、時々ちりの多くあるところを通り、そのちりが地球の空気にたくさん飛び込(こ)むことで流星群となります。1年に何回かある流星群のうちでも、ペルセウス座流星群は特に見やすい流星群といえます。それは、現(あらわ)れる流星の数が多い上に、夏なので夜でも寒くないからです。
流星は、方向をあまり気にしなくても、夜空さえ見上げていれば、肉眼(にくがん)で見ることができます。ただ、いくつもの流星を見るためには、街灯(がいとう)などの明かりを避(さ)け、暗く開けた場所で観察することが大切です。寝転(ねころ)ぶと見やすいので、レジャーシートなどがあるとよいでしょう。夜なので必ず大人と一緒(いっしょ)に行動してください。
夜のはじめでも流星は見えますが、ペルセウス座が北東の空に昇(のぼ)る夜中以降(いこう)により多く現れるようになります。今年は8月13日の夜遅(おそ)くから14日の明け方にかけてが最も多く見られると予想されていて、次いでその前夜も多そうです。
条(じょう)件(けん)がよければ1時間に30個(こ)ほど見られそうなので、できるだけ長い時間をかけて流星を楽しんでください。
(島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))
=隔週掲載(かくしゅうけいさい)=