鳥取県議会(定数35、欠員1)で不祥事が相次いでいる。4月の県議選後、7月に県政史上初めて政治倫理審査会を設け、これまで3議員が対象となった。設置までの議会の対応は後手に回り、県民からは厳しい視線が送られる。再発防止に向け、議員同士の「身内意識」を排する仕組みが必要だ。(鳥取総局報道部・岸本久瑠人)

11月定例鳥取県議会に出席する議員と執行部=鳥取市東町1丁目、鳥取県議会議場


 「県議会の信頼を損なう事態が重なっている。新年度からにしてはどうか」。8日に鳥取市東町1丁目の県議会棟で開かれた会派代表者会議(6人)で、議員の毎月の報酬と期末手当の引き上げを巡って出席者から意見が出た。

 

 会議で県人事委員会による県職員給与の引き上げ勧告などを踏まえ、議員報酬を1・0%、期末手当を0・10カ月分それぞれ引き上げる方針を決めたが、いずれも反映するのは本年度分からではなく、来年度からに先送りした。理由の一つが議員の不祥事だった。...