2024年が幕を開けた。新型コロナウイルス禍が収束に向かい、反転攻勢に打って出る時を迎えた。人口減少が避けられない中、どう地域を守り、県民が希望と誇りを持てる社会を実現するのか。島根県の丸山達也知事と、鳥取県の平井伸治知事に、今年の抱負や決意を語ってもらった。 (聞き手は杉谷健司執行役員編集局長) 

 ▼経済対策を本格化

 -23年はどんな年だったか。

 丸山知事 物価高は続いているが、新型コロナウイルス禍という一つの大きな要素が好転に向かっている意味ではよい年だった。昨年4月には島根大の工学系新学部「材料エネルギー学部」で80人を超える新入生を迎え、高度な専門教育が充実した。一方、青木幹雄元官房長官、細田博之前衆院議長が亡くなり、県政と国政を結ぶパイプ役として大...