海水温の高い影響で島根県沿岸にカツオが回遊し、浜田港で本カツオの水揚げ量が伸びたのがニュースになった。影響は釣り魚にも及び、隠岐諸島や山陰沿岸でも秋口から頻繁に姿を見せた。「全身トロ」と呼ばれる高級魚のスマガツオを手にしようと島根県知夫村の磯へ遠征した。 (隠岐支局・鎌田剛)
秋口に入って釣り人だけでなく、漁師もカツオを漁獲。隠岐支局の隣に住むおばあさんからカツオのタタキがお裾分けされるほどの状態となった。そんな中、島前の渡船業者から「餌でもルアーでも何でも釣れる。どこに投げても釣れる」との情報を得た。

2023年11月8日、フェリーで西郷港を出発し、2時間20分後に知夫村・来居港に到着した。
荷物を降ろし、本土からのフェリーを利用する釣り客を待ち、渡船が出港。前日は大荒れで隠岐汽船が全便欠航するほどで大うねりが残る。なんとか正午過ぎ、対馬海流の本流が...