バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは年末年始の大阪エヴェッサ、群馬クレインサンダーズとの連戦を3勝1敗で乗り切り、17勝11敗で西地区単独2位に浮上した。オールスター戦後、17日に松江市総合体育館で西地区4位の広島ドラゴンフライズ、20、21日は東地区8位の茨城ロボッツと対戦する。この3戦はチャンピオンシップ進出が確約される2位の座を固め、20勝8敗で西地区1位の琉球ゴールデンキングスとの差を詰める絶好の好機だ。大阪、群馬戦を振り返り、西地区1位を狙うポイントを解説する。(編集局・舟越幹洋)

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 12月30日、大阪との1ゲーム目は全国のバスケットボールファンに衝撃が走った。ビュフォードが50得点、14リバウンド、12アシストのトリプルダブルを達成した。それも50得点! Bリーグの歴代2位の大記録。大阪は日本代表フォワードの馬場がいる長崎に連勝し、調子を上げていただけに大阪の連勝にストップをかけたスサマジの大黒柱の活躍には、全国のファンがあらためて驚き、注目した。

大阪の2ゲーム目は冷や汗

 この試合ではビュフォードが無理矢理、得点を稼ぎにいっているという感じはなかった。チームプレーの流れの中で、1対1でシュートを決め、シュートに行くと見せてパスをさばいていた。ビュフォード本人も「自分は本来、パサーだ(パスをする人)」と言っているように、このところのビュフォードはオフェンスでシュートに行ける時は行き、相手のディフェンスを引きつけ、味方の得点につながるいいパスを出すスタイルが自然な流れでできている。味方にとっては心強い存在だが、相手チームにとってはたいへん守りづらい選手だ。

ペリン・ビュフォード

 この試合に目を奪われがちだが、注目は大阪戦の2ゲーム目を負けなかったこと。この試合、大阪はCS進出に向けて連敗は絶対に避けたい。...