閉店まであと1日となり、混み合う一畑百貨店=松江市朝日町
閉店まであと1日となり、混み合う一畑百貨店=松江市朝日町

 島根県唯一のデパート・一畑百貨店(松江市朝日町)が14日に閉店し、65年の歴史に幕を下ろす。14日は午後6時半まで営業し、その後、1階表玄関前で閉店セレモニーを開く。

 13日は開店直後から多くの買い物客が訪れた。店舗出入り口に「閉店まであと1日」とのボードが掲示され、記念として写真に収める夫婦や、テナントを回って顔なじみの販売員にあいさつする常連客の姿があった。店内は空いた棚もあるが、服飾品や食器など割り引かれた商品が人気を集めている。

 一畑百貨店は1958年に松江市殿町で開店し、98年にJR松江駅前の現在地に移転。売上高は2002年3月期にピークの108億円だったものの、人口減や競合する大型店の進出などで厳しい経営が続いた。

 店によると、閉店後の跡地利用について島根県内外の業者に対しテナント誘致を試みるなどしているが、後継のめどは立っていない。
 (多賀芳文)
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 14日の一畑百貨店最終営業日の模様は、Sデジの特集ページで随時配信します