お披露目会でどじょうすくい踊りのポーズを取る小幡浩三さん(左)と美香さん夫妻=安来市古川町、竹葉
お披露目会でどじょうすくい踊りのポーズを取る小幡浩三さん(左)と美香さん夫妻=安来市古川町、竹葉

 安来市古川町で旅館・食事どころの「さぎの湯温泉 竹葉」を営む夫妻が、民謡・安来節のどじょうすくい踊りの師範資格審査にそろって合格した。最高位の名人、准名人、大師範に次ぐ指導的立場の階級で、昇格率約10%の狭き門をくぐり抜けた。ユーモラスな踊りで客をもてなす2人は「笑いの力で地域を元気にしたい」と意気込む。 (渡部豪)

 夫妻は小幡浩三社長(52)と女将(おかみ)の美香さん(50)。ともに2008年から、踊りの名人で一宇川流家元の一宇川勤さん(72)=安来市古川町=に師事している。

 ご近所の一宇川名人が「踊りができる名物女将を目指してみたらどうか」と美香さんを稽古に誘ったのがきっかけで、浩三さんも触発されて名人の道場に通い、ともに腕を磨いた。

 安来節保存会(本部・安来市)は毎年春に唄、絃(げん)、鼓、踊り、銭太鼓の5部門で資格審査会を開いている。資格には技量などに応じて11階級があり、上から5番目の准師範になっていた夫妻は5月下旬、入門から13年がかりで師範資格を取得した。

 昇格記念のお披露目会が16日、地元関係者を招いて同旅館であり、夫妻はそれぞれ踊りを披露し、特産のドジョウなど地元食材を使った料理を振る舞った。21日には一般向けに昼食、どじょうすくい踊り鑑賞、安来節解説をセットにした新プラン(料金3千円、要予約)の取り扱いも始めた。

 今年で結婚25年を迎えたおしどり夫婦。浩三さんは「妻と一緒に昇格できてうれしい。コロナ禍が続くが、どじょうすくい踊りで皆さんに笑顔を提供したい」と話し、美香さんも「古里の伝統芸能の継承と魅力発信に貢献していきたい」と力を込める。

 2人は大師範を目指して引き続き精進し、将来的にはインターネット上で踊り方を手ほどきする「オンライン道場」の開設も思い描いているという。