
ー デジタル印刷に力をいれています。
デジタル加飾機を2023年10月に導入しました。印刷物に金箔・銀箔とニスを同時に乗せ、艶のある立体を表現できます。
自動カッター機もそろえた他にはないB2フルデジタル印刷の設備を生かし、商品開発を目的に新たなパッケージ印刷の制作を始めました。小ロットでデザインの細かな切り替えにも対応できます。商談の案件は増えています。
ー 4月に鳥取県内で初の拠点となる米子支店を開設しました。
これまで松江支店がカバーしていた鳥取エリアの市場開拓を強化します。
米子市内の展示商談会に出展してパッケージ印刷を提案し、反響がありました。中海圏域は国内外から大勢の観光客が訪れ、特産品や土産物の販売においてパッケージ印刷のニーズは間違いなくあります。
当社がデジタル印刷で強みとするのは千個までの小ロットです。試作品の制作などは、これまでになかった領域で、現在ある仕事を取り合うわけではありません。同業者とすみ分けしつつ、連携もできると考えています。

ー 同業者と協業が進んでいます。
協業のネットワークは全国に広がっています。これまでのような大企業と下請け、孫請けの関係とは違う得意分野を生かしたウィン・ウィンの関係です。
当社はデジタル印刷を強みに、同業他社から入る仕事が増えています。1社で全てをやり切る時代は終わりました。協業はトラック配送の相互利用など、異業種も含めて考えられるはずです。
ー 島根県立大の学生と交流を始めました。
浜田市の「まちなか交流プラザ」の講座で、社員が印刷デザインや広告の仕事を教えたり、学生と一緒に企画を考えたりしました。これをきっかけに学生との商品開発も提案していきます。
若者はデジタルを活用した自由なものづくりに高い関心と興味を示します。社内も同じで、デジタル印刷の仕事に関わりたいという社員が多くいます。採用や会社の活力増につなげていきます。

20代は目標を持つ必要はありません。迷わず進め。目標が見えなくて当たり前、迷って当たり前。
転職もあり、一つのことに専念することもあり。30代からの豊かな人生設計を目標にして、20代をどうあるべきかを考え、何でも挑戦してください。
柏村 英男=浜田市出身(62歳)副社長を経て2001年から現職。
アクアリウムで熱帯魚や外飼いで金魚(らんちゅう)を育てています。環境の変化に弱いので、管理は加減が大切です。旅行も好きで、九州に魅力を感じます。キリシタンの里長崎、平戸、五島、天草や、特攻基地が置かれた鹿児島の知覧などに行くと、日本国民として何が本質なのかという境地になり、自分自身の救いになります。
柏村印刷HP