発見が定説を大きく変えることがある。青森市にある三内丸山遺跡もその一つだ。狩猟・採集、漁労による生活のため定住が難しいとされてきた縄文時代。クリを管理して栽培、実を食料にし、大規模な集落を形成していたのだ。
標高約20メートルの高台にある遺跡を訪れると、復元された高さ15メートルの大型掘立柱建物がある。集落の北側、直径1メートルのクリの巨木6本でできた3階建ての物見やぐらに見える。当時は今よりも暖かく海面は高い。海は集落の下まで来ていた。
復元について三内丸山遺跡センターの岡田康博所長は「木柱だけか、建物なのか議論があった。柱が内側に傾くよう埋められており建...