「子どもに人気の妖怪本や漫画『鬼滅の刃』を見て、もっと知りたいという家族連れが来てくれます」。広島県三次市にある妖怪専門の博物館「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」の学芸員、吉川奈緒子さんが教えてくれた。湯本氏は著名な妖怪コレクターだ。

 入り口にはアート集団「チームラボ」が作ったデジタル妖怪大図鑑。モニターに次々と現れる妖怪から気になるものを触ると、種類や生息場所が分かる。かっぱやてんぐの絵に色を付けると、スクリーンで動き出すといった楽しみながら学べるコーナーもある。

 この夏の企画では江戸時代の「大江山酒てん(「てん...