―鳥取県西部を放送エリアとするケーブルテレビ局として地域ニュースをはじめ、自主制作番組を放送しています。

 年始に能登半島地震が起こりました。同じ日本海側を拠点にする会社として、教訓を真摯に受け止めています。

 改めて地域メディアの使命を果たせるよう、防災・減災に重点を置く必要性を感じました。

 災害時の自助・共助に役立つ番組作りに一層力を入れ、まちの安全・安心につなげます。

―電力事業も積極的に進められています。

 エネルギーの地産地消を掲げています。

 電力事業では一般家庭の屋根に、太陽光発電装置と蓄電設備を取り付け、発電された電力を供給するPPA事業に取り組んでいます。

 日中は太陽光、夜は蓄電池から電力を得られ、再生可能エネルギーを軸にした地域全体のエネルギー自給率向上が期待できます。現在はトライアルですが、24年度から本格的に実施する予定です。

 

―地域住民や社員の健康増進のサポートに取り組んでいます。

 「人とまちの健康を守る」という考えに立ち、100を超える文化講座を受講できる「Chukaiコムコムスクエア」では、米子市と共同で定期的に「フレイル(虚弱)予防教室」を開いています。

 参加される方にとって、生活の楽しみになっているようです。社員に向けてもフィットネスの施設利用料金補助などの後押しをしています。

 地域の健康を支えるには、社員自身も健康と向き合うことが大切だと思っています。

 

 

―11月には開局35周年の節目を迎えます。

 記念事業など、一年を通じて複数のイベントを催していきます。

 地域の人々に支えられて事業を続けてきました。皆さんへの感謝の気持ちを表現できる企画を社員一同で練っています。

 一方、35年続けていても決してマンネリ化してはいけないと考えます。

 記念事業は、既存の価値観にとらわれず、一段上のステージでの新しい挑戦になる内容にしたいと考えています。

 

 当社は、お陰様で35周年を迎えました。現在、設立当時の存在意義に立ち返り、2050年のありたい姿を作成中です。

 当社が大切にしている3つのキーワード「使命」「感謝」「挑戦」に共感する方、一緒に「ワクワクする地域づくり」をしましょう。

 

 

 加藤典裕=米子市出身(60歳)2016年に社長就任。

 開局1年前の1989年に入社し設立に携わる。

 サッカーJ3のガイナーレ鳥取のクラブアドバイザーを務め、20年以上応援を続けています。

 ローカルエナジー株式会社の代表取締役。鳥取県経済同友会副代表幹事。学校法人翔英学園理事。日本ケーブルテレビ連盟中国支部副支部長。

 趣味はテレビ視聴、読書、ゴルフ、ダイエット、ジム。

㈱中海テレビ放送HP