―2024年に掲げる目標は。

25年に設立40周年を迎えることから、勢いを付けたいとの思いを込めて24年は「run|up(助走)」をテーマにしました。

一生懸命に仕事を楽しみながら、社員一丸となって40周年への歩みを進めていきます。

―人手不足が深刻化する中、人材確保の取り組みは。

40周年の節目に向けて事業を進めていますが、ハードルの一つとして人材を安定的に確保する難しさも感じており、65歳を超えた後も熱意ある技術者には引き続き頑張ってもらうほか、新卒採用に加えて、中途採用についても検討していきます。

外国人の登用にも力を入れ、24年中に10人以上まで増やす考えです。

 

―若者をいかに定着させるかも大きな課題になりますね。

企業にとって最大の社会貢献は雇用の促進と定着にあると考えています。都会地への人口流出が加速する中、優秀な人材を定着させなくては事業拡大はできず、技術も県外へ流れていくばかりでしょう。

定着のためには人間関係を含めた社内の風土が重要で、若手社員が失敗をおそれず、自由に声を上げやすい環境づくりを大切にしています。

ネットワーク関連のアイデアは時として若者の方がより良い提案をしてくることも多く、「朝令暮改」よりさらに臨機応変に「朝令昼改」の精神で取り入れる身軽さを持ちたいです。

―経営のデジタルトランスフォーメーション(DX)化が多くの産業で叫ばれていますね。

DXといえばデジタル機器の導入ばかりが注目されがちですが、重要なのは職場でツールを活用し、実際に変化を起こせるかどうかということです。

デジタルを導入しただけで満足せず、何を達成したいのかという明確な目標がなくてはDXとは言えません。いかに業務時間を短縮し、収益を上げるかという足元の改革から始めることが大切です。

デジタル複合機やソフトウエアの販売、システムの構築、保守までDX環境づくりをサポートする体制で変化に力添えできればと思います。

 

 

技術はテクノロジーだけではなく、お客様と接して好感を持たれることも大変素晴らしい人的技術です。

ですから当社では「ITに精通しているかどうか」よりも、仕事も遊びも一生懸命に打ち込む好奇心旺盛な方を求めています。

皆さんもぜひ「何でも良いので夢中になって打ち込む」経験をして欲しいと思います。

 

 

宮脇 和秀=大田市出身。慶応大卒。富士ゼロックスに入社し、海外事業部で7年半米国大使館・国防総省を担当。神戸支店長を経て、37歳で故郷・松江市に帰ってきました。

ミックの立ち上げに奔走し、刺激ある人生を送ってきました。IT普及によるセキュリティの重要性を感じ、2006年松江市北陵町にMCセキュリティを設立。

高校生の時から趣味は映画。今は配信が主ですが、年間で何百本も鑑賞します。
 

㈱ミックHP