バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは6、7日、ホームの松江市総合体育館で仙台89ERSと対戦する。現在28勝20敗で西地区3位。2位の名古屋Dとのゲーム差は「3」。レギュラーシーズンは残り12試合。1試合ごとの勝敗が地区順位とCSのワイルドカード争いに結びつき、特に激戦となっているワイルドカード争いは負けたチームが脱落するサバイバルゲームになってきた。スサマジのCS出場の見通しを解説する。

長崎ヴェルカ戦が行われた長崎県立総合体育館のアリーナ

大ピンチから驚きの逆転劇

 「あー、もうだめだ」。3月31日の長崎戦、スサマジのファンなら誰もがそう思ったのではないか。長崎に連敗すると、西地区2位どころか、ワイルドカード争いでも追い上げてきているチームに並ばれ、チームの勢いもなくなってしまう。

長崎戦の第1クオーター、島根のペリン・ビュフォード(右)がドリブルで攻め込む=長崎県立総合体育館


 残り38秒で70―74とリードされ、相手ボールのスローイン。1点差、2点差なら希望はあるが4点差。3点シュートを決めても届かない。普通、そのままゲームは終わる状況だった。「ここまで頑張ってきたのに、長崎が鬼門だったか」。天を仰いだ...