江津市出身のチョークアート作家、山田真由美さん(60)=大阪市在住=の作品展が今井美術館(江津市桜江町川戸)で開かれ、絵から飛び出してきそうな精巧な作品60点が来場者の目を楽しませている。28日まで。
チョークアートは黒板にオイルパステルを使って指でグラデーションを付けながら描くアート。飲食店のメニューボードなどに用いられる。山田さんは飲食店勤務だった2000年、目を引くメニュー表を作りたいと考えていた際、チョークアートに出会った。
2月の日本の美術全国選抜作家展に出品した「美(うま)し国日本jp」(制作年2023年)は、宍道湖のシジミや鳥取県特産の二十世紀梨といった全国の食べ物を日本地図上に描いた。「飛躍」(23年)は絵を描くウサギを自らにたとえて発展を願った作品。
江津市二宮町の本藤久朋さん(67)は「写真と見間違うような立体感があってきれいな作品ばかり。見ていて飽きなかった」と笑顔で話した。
午前10時から午後4時まで。会期中は無休。入場料は一般500円(学生、18歳未満無料)。(村上栄太郎)