元気なかけ声を出しながらみこしを担ぐ児童たち=出雲市上塩冶町
元気なかけ声を出しながらみこしを担ぐ児童たち=出雲市上塩冶町

 出雲市上塩冶町の塩冶神社(花田英己宮司)でこのほど、春祭りの奉祝祭があり、子どもみこし行列が繰り出した。児童らが「わっしょい、わっしょい」と元気いっぱいのかけ声を響かせながら、町内を練り歩いた。

 塩冶神社は家内安全をもたらすと伝わる塩冶毘古命(えんやひこのみこと)と塩冶毘賣命(えんやひめのみこと)の夫婦が主祭神。毎年4月15日に例大祭があり、直後の土曜日にみこしや神楽を奉納する奉祝祭を開く。みこしは地元の塩冶小学校5年生が担い、今年は30人が参加した。

 みこし行列は約60キロのみこし2基を男女に分かれて担ぎ、神社の境内を出発。往復1・5キロの参道を約1時間かけて、元気の良いかけ声を出しながら練り歩いた。最後は100段ある神社の石段があり、児童たちは一段と大きな声を張り上げ、力を振り絞って上りきった。

 参加した大嶋啓斗君(10)は「思っていた以上に重かったけど、みんなで協力して運びきった」と大役を果たして満足そうだった。

 (佐野卓矢)