【松江】島根県消防学校(松江市乃木福富町)の消防士が9日、体力錬成・野営訓練をし、宍道湖沿い36キロの道のりを励まし合いながら走り切った。
同校では例年、部隊行動における協調性の向上や、体力錬成のため野営訓練とランニングの大規模訓練を実施している。
4月、消防学校に入校した37人の消防職員初任総合教育第64期生が、朝6時半に県消防学校を出発した。約7時間をかけて宍道湖を半周し、最終地点の宍道ふるさと森林公園までの36キロを走り切った。
消防士たちは汗を流し、足をもつれさせながらも「胸を張って走れ!」「まだまだ行ける!」と声をかけ合っていた。37人全員で最終地点までたどり着くと、ハイタッチをして、互いにたたえ合った。
総代の増田雄帆さん(25)は「今までの訓練の中で一番きつかったが、みんながいたおかげで走り切れた」と満ち足りた顔で話した。
夜はテントを張る野営訓練、10日もホースなどを背負って20キロのランニングがある。
(林李奈)