松江市の消防出初め式が6日、市内であり、消防団員ら約500人が行進や一斉放水に臨み、全国的な災害の頻発も踏まえ、地域防災への決意を新たにした。
同市学園南1丁目のくにびきメッセであった式典で、出席者が消防殉職者と能登半島地震の犠牲者に対し黙とうをささげた。上定昭仁市長は「災害が激甚化する中で、市民を守るため昼夜を問わず職務に励む消防団員や職員に深く感謝している」とあいさつした。
同市殿町の国宝松江城周辺には、市内15分団の団員とポンプ車が内堀沿いの約90メートルに並び、約5分間、堀に向けて放水。高さ35メートルまで伸びる市消防本部のはしご車からの放水もあった。
子どもの放水体験を初めて行い、昨年、消防団員の出前授業を受けた市内の小学3年生8人が参加した。義務教育学校玉湯学園3年の森脇麻友さん(9)は「手が冷たくてホースが重たかった。消防団はすごいと思う」と話した。
(小引久実)