地ビールについて解説する上床絵理社長=田市高津2丁目、高津川リバービア
地ビールについて解説する上床絵理社長=田市高津2丁目、高津川リバービア

 山陰両県の地ビールの魅力を発信するオンラインイベント「山陰クラフトビアフェスティバル」が2日夜開かれ、鳥取県伯耆町と益田市の醸造所代表者らが参加者37人に事前送付した地ビールの魅力やこだわりを伝えた。4回続きで9日、16日、30日も開く。

 新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が続き、地ビールの売れ行きが落ち込む中、両県の醸造所を応援しようと、東京都の旅行会社「あうたび」と中国地ビール協議会が共同で企画。両県の8醸造所が参加する。

 初回は「大山Gビール」を販売する久米桜麦酒(鳥取県伯耆町丸山)と高津川リバービア(益田市高津2丁目)の代表者らが登場。高津川リバービアは、上床絵理社長(40)が築160年超の古民家を一部改装して設けた醸造所内を中継で紹介。地域産品を活用した商品開発に積極的な点を強調し、高貴な香りが特徴で益田市匹見町に自生するクスノキ科の広葉樹クロモジや、甘い香りと爽やかな酸味が際立つ同市美都町特産のユズを使った自社製地ビール2種類について解説した。

 参加した東京都板橋区の会社員、小田切忍さん(43)は「醸造への思い入れを聞きながら飲むことができ、山陰の地ビールへの関心が高まった。コロナ収束後には醸造所を訪れたい」と話した。

 申し込みはあうたびホームページからで、9日(締め切り5日)、16日(同9日)と30日(同25日)はいずれも定員50人。参加費1回4千円。前日までに2醸造所の地ビール計4本と、各醸造所が選んだおつまみ2種類が自宅に届く。

 問い合わせは、あうたび電話03(6356)4461。  

     (村上栄太郎)