19日のエギングフェスタ開幕までわずかとなった。島根半島西側では大型連休明け以降、アオリイカの釣果はやや落ち着いたものの、例年以上に好調を維持する。当日はコンディションに恵まれればハイレベルな大会になることが期待される。大切なのは釣り場の選択だ。今アツいエリアはどこか。最新の釣果情報を釣具店や渡船業者、プロアングラーの上畠克久さん(47)=出雲市在住=に聞いた。
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かめや釣具出雲店(出雲市渡橋町)によると、大型連休明け以降、釣れるポイントは大社エリアの一強から市内全エリアに拡大した。複数釣果は少なくなり、3キロ超えの超大型を聞く回数も減ったが、2キロ台中盤は変わらず釣れている。
最近の釣果では12日に出雲市の十六島周辺で現場計測4キロが釣れ、店に持ち込みがあったという。同じサイズの群れが集まっている可能性があり、平田エリアは狙い目の一つと言える。
大社エリアでは釣れる場所が絞られつつあり、一級ポイントの地磯を除けば、渡船利用者がよく釣果を上げている傾向にある。宇龍や鷺浦では2キロ台が釣れ、幕島(出雲市大社町日御碕)では釣果にムラはあるものの、大型は2キロ中盤を中心に3キロ超えもまだ混じる。連日50杯前後は全体で釣れており、1杯に出合える可能性は高い。
今季は例年よりシーズンの開幕が半月ほど早く、多くの個体はそろそろ産卵モードに入ると見られる。湾奥の浅い藻場に集まり始めているケースが考えられ、上畠さんは「藻と藻の間に居たりするので、大事なのは藻を意識すること」と助言する。激しくしゃくらず、ゆっくりフォールさせてエギを長く見せることが大型を釣るポイントだ。
大会当日の天気は16日時点で晴れ予報。南風の風速1メートル程度で波はほぼない。どこの釣り場でもエギングを楽しみやすい環境は整っている。沖向きで回遊してくる個体を狙うのか、居着きの個体を狙うのか、アングラーの直感と腕が試される一日になりそうだ。
(藤原康平)
=毎週木曜配信=
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<プロフィル>
うえはた・かつひさ 出雲市生まれ。釣り具メーカーCRONO(クロノ)のプロスタッフやUNITIKA(ユニチカ)のフィールドテスターなどを務める。アオリイカの自己ベスト(重量)は船釣りで4・2キロ、おか釣りで3・6キロ。47歳。













