【松江】思い出の着物や帯をリメークする「飾りミニ着物」の作品展が17日、松江市殿町の島根県民会館展示ホールで始まった。花や扇といった鮮やかな柄が楽しめるよう工夫して、一針一針縫い上げた約140点が来場者を楽しませている。18日まで。
1級和裁技能士の小野かの子さん(68)=松江市島根町野波=が、山陰中央新報社文化センター松江教室など4教室の生徒48人と企画した。
飾りミニ着物は高さ18センチから75センチまでさまざまあり、小さくなるほど作るのが難しいという。基本的には着物をほどいて型を取り、着物と同じ仕立てで手縫いする。背中や袖に大柄の模様が出てくるようにしたり、かんざしや帯留めなどの小物も活用したりして、インテリアや贈り物になる作品に仕上げている。
来場した松江市竹矢町、野々内政美さん(67)は「家族の思い出の着物を再び見ることができる形に残すのは素晴らしい」と目を細めた。
手作りの訪問着や羽織など約10点の展示もある。入場無料。午前9時半~午後4時。(森みずき)