来館者にヒョウタン作品を説明する三成猪一さん(右から2人目)=出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館
来館者にヒョウタン作品を説明する三成猪一さん(右から2人目)=出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館

 出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館で6日、三成猪一(いいち)さん(93)=出雲市西園町=のヒョウタン細工作品の展示が始まり、動物や物語から着想を得た約120点が来館者を楽しませている。9日まで。

 三成さんは近所の人からヒョウタンの種をもらって育てたのがきっかけで、40年以上にわたって作品を作ってきた。作品は自宅の畑で収穫した実を水漬けした後、天日に干し、切ったり接着したりして加工する。

 多伎文化伝習館での展示は10年ぶり。このうち、虎をテーマにした作品はヒョウタンを三つつなげ、茶色の塗料をスプレーがけしてかわいらしく仕上げた。

 勢いよく竜が昇る様を表現した「昇り龍」のほか、著名人の似顔絵や童謡、神話といった多様なテーマの作品が並ぶ。

 集大成だと話す三成さんは「作品はみんなわが子のようにかわいい。多くの人に見てもらえるとうれしい」と来場を呼びかけた。

 午前9時~午後4時。入場無料。問い合わせは同館、電話0853(86)2611。

(黒沢悠太)