赤いバッタを観察する西村凪ちゃん=松江市大庭町、しらゆり保育園
赤いバッタを観察する西村凪ちゃん=松江市大庭町、しらゆり保育園

 松江市大庭町、しらゆり保育園の園児が20日、園内の草むらのそばで2・5センチほどの赤いバッタを見つけた。昆虫に詳しい島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)の皆木宏明研究員によると幼虫のショウリョウバッタで、約200~300匹に1匹いるとみられる。

 赤いバッタは虫取りをしていた西村凪(なぎ)ちゃん(4)が見つけた。赤いバッタが跳ねる様子は色と動きから小さなエビのようにも見える。午前9時半ごろ、プール前にある緑色のマットの上で動く赤い虫を発見し、先生に報告して捕まえたという。凪ちゃんは普段から虫取りが大好きで、初めて見る赤いバッタに「捕まえられてうれしい。もっと虫取りをしたい」と喜んだ。

 皆木研究員によるとバッタの幼虫時期の5、6月に見つかることが多く、保護色ではない赤いバッタは鳥などの天敵に襲われやすいという。成虫になると緑や茶色になることが多いとし「他の個体がいないか探したり、しばらく観察してみたりしてほしい」と話した。(黒崎真依)