「運転シミュレーター」を体験する地域交通安全活動推進委員=米子市上福原、米子署
「運転シミュレーター」を体験する地域交通安全活動推進委員=米子市上福原、米子署

 【米子】高齢者の交通安全講習などに使用する交通安全教育車「ことぶき号」の機器が一新され、米子市上福原、米子署でこのほど、地域交通安全活動推進委員にお披露目された。約25人が最新機器で運転能力を確かめた。

 ことぶき号は鳥取県警察が2011年に導入。本年度から講習機器が一新され、一度に5人が講習できる。50インチの液晶モニターも搭載され、事故映像なども流すことができる。

 新しくなったのは、運転反応を検査する「運転シミュレーター」▽アクセルとブレーキの踏みかえチェックや夜間の視認性を体験できる「セーフティードライブチェッカー」▽動体認知を測定する「ミニ歩行環境シミュレーター(わた郎くん)」▽運転・歩行能力を検査する「点灯くん」。その場で診断結果票とともにアドバイスや注意点を教えてもらえる。

 運転シミュレーターを体験した高田聡さん(68)は「ルールを守りながら気を付けて運転しようと改めて思った」と話した。交通第一課の中村恵一課長は「講座だけではなく、体験してもらうことで運転能力を把握し普段の運転に生かしてもらいたい」と話した。(藤本みのり)