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旧商家・松原家住宅を改修してオープンした「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」=大田市大森町、石見銀山まちを楽しくするライブラリー
 
記者のオススメPOINT
旧商家住宅内にカフェ、ライブラリーやコワーキングスペース、水遊び場も


 世界遺産・石見銀山遺跡の中心地・大森町の街中に位置し、島根県立大の学生たちが運営に当たる。築約200年の旧商家住宅を大改修した建物に、カフェ、ライブラリーやコワーキングスペース、水遊び場などが併設され、親子連れや観光客でにぎわう。

施設内のカフェのカウンター。島根県立大の学生たちが運営に当たっている


 町並みが焼失した寛政の大火(1800年)後に建てたとみられる旧商家・松原家住宅で、地元の義肢装具メーカー・中村ブレイスと県立大が協力して改修し、2023年4月に「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」としてオープンした。10人ほどの学生たちが地域づくりの学習を兼ね、スタッフとして働く。複数の母屋や蔵が連なり、延べ床面積で430平方メートル広さがある。
 

間歩をイメージした「えほんのどうくつ」。約300冊の絵本を並べる


 ライブラリーの空間には、石見銀山の坑道・間歩(まぶ)をイメージした「えほんのどうくつ」や巨大なあんどんを模した本棚があり、絵本300冊を含む計約500冊を並べ、中で自由に読める。中庭には水深がくるぶしほどのプール広場があり、井戸水をポンプでくみ出せる。真夏でも冷たい水が噴き出し、遊び終わる頃には、みんなずぶぬれになっているという。
 

あんどん型の本棚があるライブラリースペース
中庭のプール広場。手動のポンプで冷たい井戸水をくみ出すことができる


 授乳は難しいものの、おむつ交換などができる屋内のファミリースペースや学生が企画するギャラリー、屋外の芝生広場もある。仕事や読書、勉強に使えるコワーキングスペースは1時間300円で利用できる。

赤ちゃんも遊べるファミリースペース


 学生たちが施設内の企画やカフェの商品開発を手掛け、若さに富む明るい空間が広がる。子どもも大人もいま一度、世界遺産のまちへ足を運んでみてはいかが。

(勝部浩文)
 

石見銀山まちを楽しくするライブラリー(大田市大森町)
所在地:大田市大森町ハ-94(MAP
営業日:4~11月は木曜~日曜、12~2月は土曜、3月は土、日曜を基本とする。祝日などの営業は状況による。
営業時間:午前10時~午後5時
利用料:入場を含め基本は無料。カフェやコワーキングスペースは有料。
駐車場:なし(近くの公共駐車場を利用)
授乳室:なし
近くのランチスポット:大田市のランチ情報はこちら

 

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