「レッテルを剝がそう」「得意技を磨け」「時間をつくるのがうまくなれ」。元東大野球部監督で土佐中学・高校(高知市)校長の浜田一志氏(59)が、出雲高校生約900人を前に「文武両道のすすめ」と題して講演した。自らの経験を元に東大生の特徴、部活に入る意義を説いた。講演の内容を(上)(下)の2回に分けて詳報する。
レッテルを剝がそう
文武両道は文は勉強、高校生としてやるべきこと。武は運動に限らず、文化系も含め、みなさんがやりたいことだ。文武両道を定義すると「多様性の中で努力を続けること」だ。 まずレッテルを剝がすことが大事。「私はどうせ田舎者だから」とか「私の学校じゃ無理」などと思っているかもしれない。例えば、今の学校で...
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