【パリ・本紙特派員=小林竜大】パリ・パラリンピック第10日の6日、車いすテニス男子ダブルスの三木拓也(トヨタ自動車、出雲市出身)、小田凱人(東海理化)組が決勝で、アルフィー・ヒューエット、ゴードン・リード組(英国)に2-6、1-6のストレートで敗れ、銀メダルだった。

山陰両県出身者のパラリンピックでのメダルは、花田裕治(江津市出身)が2004年アテネ大会の競泳で銀と銅を合わせて四つのメダルを獲得して以来20年ぶりとなった。
第1セットは0-3から、三木がドロップショットを効果的に決め、2ゲームを連取したものの押し切られた。第2セットは英国ペアが巧みなコンビネーションで主導権を握り続けた。
三木、小田組は2回戦で中国、準々決勝で韓国、準決勝でスペインのペアを下して決勝に進出した。
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みき・たくや 出雲市出身。出雲高校3年だった2007年に左脚に骨肉腫が見つかり、手術で人工関節を入れた。その後、車いすテニスを始め、10年4月からITFツアーに参戦。パラリンピックはパリ大会を含め4度出場。16年リオデジャネイロ大会では、シングルスで準々決勝進出、真田卓と組んだダブルスで4位に入った。シングルスの世界ランキングは9位。