札幌市出身の写真家石田郁子さん(47)は、中学時代に慕っていた男性教員から受けた性被害の経験について、実名で取材を受けている。まだ恋愛経験や性の知識があまりなかった当時は「好きだから」と行為を正当化する教員を拒否できなかった。先生が悪いことをするはずがないと思っていた。
石田さんは教員による性暴力をこう断罪する。「恋愛対象に見えたとしても、先生は子どもを守る立場で絶対に許されない。子どもにどんな残酷な影響を与えるか考えていない自分勝手な犯罪行為だ」
今年6月、子どもに接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する制度「日本版DBS」の創設法が成立し...