氏子に抱きかかえられ泣き声を上げる乳児=米子市淀江町西原、日吉神社
氏子に抱きかかえられ泣き声を上げる乳児=米子市淀江町西原、日吉神社

 米子市淀江町西原の日吉神社で17日、乳児による「泣き相撲」が奉納された。赤ちゃんの元気な泣き声が境内に響き、参拝者は健やかな成長を願いながら見守った。

 泣き相撲は神社の秋の例祭に合わせて開かれ、今回で26回目。町内外から生後6カ月~1歳半の乳児55人が出場した。「先に泣いて神様に声を届けた方が勝ち」という決まりで、取組が28番あった。

 赤ちゃん力士は「金」と書かれた腹巻きと豆絞りの鉢巻きを着け、まわし姿の氏子に抱えられて土俵に上がった。上下左右に揺らされ、泣きっぷりを競った。

 取組前から号泣したり、泣かなかったりする一番もあり、参拝者の笑顔や笑い声が絶えなかった。

 淀江町から参加した山内彩椰(さや)ちゃん(1)の母・真梨子さん(40)は「普段からよく泣くので泣くとは思っていたけど。想像以上に元気よく泣いてくれた」と笑顔で話した。

(藤本みのり)