病気になっても毎日の身支度を楽しめる洋服を紹介する「がんをデザインする展in島根」が6日、雲南市木次町寺領の奥出雲葡萄園で始まる。デザイナーの故中島ナオさんが、がん闘病体験を基に考案した帽子やシャツを展示・販売する。30日まで。
中島さんは2014年に31歳でがんと診断され、17年に「ナオカケル」を起業して治療による見た目や体の変化に配慮した製品を手がけ、21年に亡くなった。
「がんをデザインする展in島根」はナオカケルが昨年に続き開く。肌にやさしい素材で作った「髪があってもなくても楽しめる」がコンセプトの帽子、胸元をフリルで飾ってボタンの数を抑え、着替えの負担を減らしたシャツなどが並ぶ。創作中の中島さんの動画を上映し、試作段階の帽子を展示するコーナーを新たに設け、作品に込めた思いを伝える。
午前10時~午後5時。入場無料。10日は午前10時半から帽子作りのワークショップを開く。4歳以上が対象で参加費3500円。要予約。15、16の両日は歌や読み聞かせの無料ライブがある。予約不要。問い合わせは世話役の野井さん、電話090(7593)4385。