巨星堕つ。いささか古風な言い方だが、西尾幹二氏の訃報に接してこの言葉を想起せざるを得ない。その最晩年まで書籍の刊行が続き、本年に入ってからも新たな本が上梓(じょうし)され、膨大な個人全集も完結の間際であった。ドイツ文学者として出発した西尾氏の仕事は全集を見れば明ら...
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