記事の工夫を交えた清山遼太記者(右奥)の話を聞く児童=松江市八幡町、竹矢小学校
記事の工夫を交えた清山遼太記者(右奥)の話を聞く児童=松江市八幡町、竹矢小学校

 新聞記事を読んで、書き手の意図を考える授業が14日、松江市八幡町の竹矢小学校であった。5年生52人が、山陰中央新報社報道部の清山遼太記者(27)と中国新聞社松江支局の上田光記者(27)から記事で伝えたかったことや工夫を聞き、取材の着眼点や表現に理解を深めた。

 プロバスケットボールの島根スサノオマジックの新体制発表を報じた山陰中央新報と中国新聞の記事を題材に、児童が読み取った内容を発表。清山記者の記事は「主将に安藤誓哉選手とニック・ケイ選手の2人がなったこと」、上田記者の記事は「2人の意気込み、優勝への覚悟」がポイントになっていることを挙げた。見出しや写真の違いなど、読み比べた結果を説明した。

 児童を前に、清山記者は「主将を2人にしたことがニュースだと思い、大きく取り上げた」とし、限られた行数で伝える難しさにも触れた。上田記者は昨季のチャンピオンシップ出場を逃した選手の悔しさを考え、「次こそやるぞ、という思いを語ったら記事にしようと思っていた」と振り返った。

 坂本康輔さん(10)は「記事を読んで自分たちが考えたことが、記者の人の思いと一緒でうれしかった」と話した。(清水由紀子)