新聞を活用した教育実践法を学ぶ島根県NIE秋季セミナーが16日、松江市殿町の山陰中央新報社で、「『はがき新聞』で伝え合おう」をテーマに開かれた。県内の教員ら15人が参加し、はがき大の用紙で実際に新聞を作り、指導のこつや工夫に理解を深めた。
はがき新聞は、文字数が少ないため書くことが苦手な児童も取り組みやすく、短時間で作製できることから授業に取り入れやすいNIEの実践法とされる。
講師を務めた日本新聞協会NIEアドバイザーで松江市立義務教育学校玉湯学園の伊藤雅美講師(67)が、指導のポイントを紹介。「限られた文字数で伝えたいことをまとめる力がつく。継続して取り組むことが大事だ」と助言した。
参加者は、例題として出された校内マラソン大会の記事要素や写真を基にはがき新聞作りに挑戦。「伝える内容を絞ることが大切だと思う」「文字の少なさゆえの難しさもある」などと指導の工夫を話し合った。
松江市立中央小学校の石塚のり子教諭(50)は「学校で取り組んでいるが、実際に作ってみると難しかった。力を抜いて、楽しく続けたい」と話した。
セミナーは、島根県NIE研究会と県NIE推進協議会が年4回開催。次回は2月に開く。(清水由紀子)
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