松江署は10日、松江市内の30代男性が、架空料金請求名目で約79万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。

 松江署によると11月15日、男性の携帯に「法的措置の最終通告です」とNTTファイナンスを名乗る音声ガイダンスがあった。オペレーターにつなぐと、「イノウエ」と名乗る男が「動画や音楽の配信サイト利用料が滞納されている」と話した。

 男性が身に覚えがないと伝えると「不正に名前が登録されたかもしれない。全額返金するのでお金を払ってほしい」と言われ、男性は男と電話をつないだまま近くのコンビニに行き、29万8千円を振り込んだ。

 さらに「ウエノ」を名乗る男から「他のサイトでも法的措置が取られる」「未納料金を振り込むと登録が解除できる」と連絡があり、50万円を振り込んだ。

 同様の手口による詐欺の発生を知り、被害に気付いた。