経済産業省は16日、2040年時点の発電コストの試算結果を有識者会議で示した。原発や液化天然ガス(LNG)火力、再生可能エネルギーなどはいずれも上昇した。今回の試算で初めて、変動の大きい再生エネの普及に伴い発生する調整コストを正式に加味した結果、30年時点と比較すると原発は1・5倍前後に、LNGと太陽光は下限値が倍近くに増えた。
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同省は17日にエネルギー基本計画の改定案を公表し、40年度の電源構成を示す。試算は、発電設備を新たに更地に建設し運転した場合を前提にした。原発は、...