自身の作品を紹介する高橋みのるさん〓(?)鳥取県日南町霞、町美術館
自身の作品を紹介する高橋みのるさん〓(?)鳥取県日南町霞、町美術館

 【日南】青森県八戸市を拠点に活動する木のからくり作家、高橋みのるさん(61)の作品展が24日、鳥取県日南町霞の町美術館で始まった。動きのある木のおもちゃ50点が来場者を楽しませる。9月5日まで。

 高橋さんの実家は八戸市の材木店。大学卒業後、ものづくりへの興味から、からくりおもちゃ作りに取り組んだ。「木」「メカニズム」「遊び心」の三つの要素を組み合わせたユニークな作品が評判を呼び、国内外で展覧会を開く。

 作品はスギ材のほか、動力部分に変形しにくいチーク材を使った。ハンドルを回すと動く仕組みで「ネズミのアンサンブル」はピアノやバイオリンを生き生きと弾くネズミ2匹が目を引き、「サーフィンゲーム」は動物をかたどった人形がスイスイと波に乗る様子にほのぼのとした気持ちになる。車輪が付いたカブトムシや優雅に泳ぐイルカも面白い。

 来場した内藤友樹さん(39)=米子市東八幡=は「とても精巧なつくり。何時間居ても飽きません」と完成度の高さに驚いた。高橋さんは「木材でいろいろなものができることを知ってほしい」と願った。

 作品展は町などが企画した。開館は午前8時半~午後5時。毎週月曜休館(8月9日は開館)。入館料は一般500円、高校生300円、中学生以下無料。

      (柴田広大)