自由民主党は1955年、もともと吉田茂が率いた自由党と鳩山一郎の日本民主党が合併して誕生しました。その結果、安全保障でも経済政策でも、自民党は幅広い層にウイングを広げることになりました。いわゆる「キャッチオールパーティー」(包摂政党)です。
保守合同は、社会党や共産党の政権ができることを恐れた歴史に起因します。米国と旧ソ連の冷戦が始まった影響で、自由党も日本民主党も日本に左翼政権が生まれる事態を避けようとしたわけです。当時、社会党にあった右派と左派は統一しました。保守合同はこれに対抗したからで、支...