終章 不変・蛍鳴く時

 真田信繁は生き残る道などみじんも考えていない。己の命を捨てる代わりに徳川父子を倒せれば本望なのだ。

 黙り込む宗是とは反対に、信繁は目を輝かせ身振りを交えなが...