試乗会でメガサップを楽しむ参加者=大田市仁摩町馬路、琴ケ浜
試乗会でメガサップを楽しむ参加者=大田市仁摩町馬路、琴ケ浜

 大田市仁摩町馬路の住民組織「馬路地区観光振興協議会」が地元の国指定天然記念物・琴ケ浜で、マリンスポーツのSUP(サップ)を通じた地域振興に取り組む。島根県内で体験の場は少ないという、最大8人乗りの専用大型ボードの体験事業を開始。鳴り砂で知られる景勝地にマリンスポーツ開催地としての新たな観光素材を付与し、集客力強化を狙う。  (錦織拓郎)

 サップは水上に浮かべたボードの上でパドル(櫂(かい))をこぎ、ゆっくり進むスポーツ。協議会は「メガサップ」と呼ばれる長さ5・5メートル、幅1・5メートルと、長さ、幅ともに通常の1人乗りと比べて約2倍のボードを購入した。

 体験事業は1~2時間の予約制で料金は1人2500円から。砂浜から沖へ出発し、複雑に入り組んだ風光明媚(めいび)な海岸線を、海面から仲間と共に満喫してもらう。7日に初回を予定し、予約を受け付け中。

 このほど現地で試乗会があり、初心者、1人乗りサップの経験者ら約20人が参加。「呼吸が合うと本当にスピードが出る」「他の人と一緒に盛り上がれるのが楽しい」などと感想を語り合った。

 協議会で事業を主導する馬路地区地域おこし協力隊員の武部豪さん(61)は「マリンスポーツという、琴ケ浜に従来なかった魅力を加えて地元を活性化していきたい」と話した。

 体験事業の申し込み、問い合わせは武部さん、電話080(2888)2599。