第2次トランプ米政権では、ロシアの侵攻が続くウクライナと並び、戦乱や政変の相次ぐ中東が外交の焦点となる。シリア暫定政府の発足やパレスチナ自治区ガザの停戦合意を経て、大乱の地は安定へと向かうのか。日米の識者に聞く。(聞き手は共同通信編集委員・川北省吾)
新たな3カ国連携視野
米ユダヤ人団体アドバイザー テッド・ゴーバー
-第2次トランプ政権の中東政策は。
「ガザの恒久停戦に向けた3段階合意に基づき、交渉が進んで戦闘が収まれば(第1次政権でイスラエルとアラブの関係正常化を仲介した)『アブラハム合意』の拡大を試みるだろう」 ...