全国の新規感染者数の推移
全国の新規感染者数の推移

 国内で31日、新たに1万2342人の新型コロナウイルス感染者が報告され、4日連続で過去最多を更新した。1万人を超えたのは3日連続。東京は4058人で過去最多となり、感染者の7割が30代以下だった。

 30日に政府が拡大を決めた緊急事態宣言の対象地域に含まれる埼玉、千葉、神奈川で過去最多。大阪でも5月8日以来の千人超えとなる1040人となった。

 さらに首都圏周辺の栃木と群馬、新潟、静岡、そして西日本でも京都、沖縄で最多となり、全国では10都府県で過去最多を更新した。東京五輪のまっただ中で感染力の強いインド由来のデルタ株が広がり、これまでで最大の流行「第5波」の拡大に歯止めがかからない状況だ。

 初の4千人台となった東京の感染者の年代別内訳は、20代が最も多く、30代、40代、50代と続き、若い世代で多いのが特徴だ。入院患者は3200人を上回り、自宅療養者も初めて1万人を超えた。

 死者は東京で3人、北海道、青森、茨城などで各1人の計9人が報告された。厚生労働省によると、重症者は41人増えて667人となった。

 厚労省が30日公表した全国の感染状況を示す指標で、東京は病床使用率や人口10万人当たりの新規感染者数と療養者数など六つで、千葉、沖縄は五つで、ステージ4(爆発的感染拡大)相当となった。

 富山、兵庫で過去の感染者各1人の取り下げがあった。