直木賞作家・三浦しをんさんが、ネイリストの女性が主人公の小説「ゆびさきに魔法」(文芸春秋)を刊行した。三浦さんといえば、「舟を編む」で辞書編集者、「愛なき世界」で植物学者と、さまざまな職業人を鮮やかに描いてきた。

 今回の新作は、ネイリストの女性同士のバディもの。磨かれた技術や美的センスを発揮する仕事なのに、「派手でチャラチャラしている」と誤解されることもある仕事を題材にしたのは「偏見や思い込みにとらわれなくてもいい...