2024年末から25年1月13日まで行われた第103回全国高校サッカー選手権大会では、全47試合で140得点が生まれた。島根県代表として初出場した明誠が、愛工大名電(愛知)との1回戦で奪ったのは3得点。3点目は、仕事の都合でテレビ観戦だった筆者も思わず「おお!」と声を上げた見事な一撃だった。

 後半終了間際の80+1分(40分ハーフ)、MF日置羅音が蹴ったCKから、混戦を抜けたボールがペナルティーエリア内にこぼれる。フリーで待っていたDF藤井良太が右...