【ワシントン共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の7月31日までの集計によると、米国における新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染確認者が30日に約19万4千人となった。非常に高い水準で推移していた今年1月以来の多さとなった。死者数は891人でともに増加傾向にある。感染力の強い変異株「デルタ株」の猛威とワクチン接種の停滞が背景にあるとみられる。
米国は累計の感染者数約3500万人、死者数約61万人といずれも世界最多。ワクチン接種が進み、1カ月ほど前までは「正常化」への兆しが見えた時期もあった。しかし、バイデン政権(民主党)は7月下旬から屋内でのマスク着用などの規制強化を再び余儀なくされている。
疾病対策センター(CDC)によると、7月初めには成人の67%が少なくとも1回のワクチンを接種していたが、同月末で70%弱にとどまっている。
ジョンズ・ホプキンズ大によると、米国の新規感染確認者で最多は1月2日の約30万人。