性加害(性暴力)の問題が、近年これほど大きく広がったのは珍しいことです。わが国でも芸能界、スポーツ界、政界、司法界と各方面にまん延しています。

 教育界も例外ではありません。性犯罪・性暴力やセクハラ行為で懲戒処分などを受けた公立学校の教員が、2023年度は320人にも及び、過去最多です。その7割近くが児童生徒への行為で、勤務先の学校の子どもたちに対する行為も5割を超えていました(文部科学省調べ)。

 22年4月に「教員による児童生徒性暴力防止法」が施行されたものの、下火になる兆しは見えません。

 ▽被害の4割超が10代以下

 最近、子どもの性被害・性加害問題が深刻化・低年齢化しています...